洗う前に
洗濯絵表示を確認する
洗濯の前に、必ずウェアの洗濯表示を確認しましょう。
図を参考に適切なお手入れ方法を選びます。
※手洗いマークの場合 → 「手洗いの仕方」をご覧ください。
※洗濯不可の場合 → クリーニングに出してください。
基本の洗い方
1、準備
身頃のファスナーを締める
ポケットのファスナーを開ける
ドローコードを緩める
テープの剥がれがないか確認する
※丁寧に洗いたい場合は洗濯ネットに入れる
洗濯の際に内側へのダメージが少なくなるように、身頃のファスナーを締めておきます。ポケットは、内部の汚れが落ちるようにファスナーを開けておきます。ドローコードなどは、閉まっているとテンションがかかることと、水通りが悪くなるため緩めておきましょう。テープは、剥がれがあると悪化してしまうことがありますので、洗濯の前に貼り直しなどの手入れをしておくのがおすすめです。
通常は不要ですが、パーツへのダメージを防ぎ、より丁寧に洗いたい場合は洗濯ネットに入れるのもGOOD。
2、洗う
専用洗剤を使って洗濯機で洗濯する
一般的な洗剤でも洗濯は可能ですが、撥水性を阻害する成分が入っている場合もあるため、専用洗剤を使うことをおすすめします。通常のコースで洗濯し、すすぎは2回以上行います。柔軟剤は撥水性を下げてしまうので使わないでください。
気になる汚れがある場合は、40度のお湯と専用洗剤を使って予洗いしてください。ブラッシングもおすすめです。
3、乾かす
乾燥機でタンブル乾燥を行う
自宅またはコインランドリーで乾燥機が使える・ウェアがタンブル乾燥可の場合は、乾燥機を使って乾燥させます。身頃のファスナーは閉めたままがおすすめですが、早く乾かしたい場合は、ファスナーを開けて乾燥させてください。コインランドリーを使う場合は、低温(60度)で40-50分乾燥してください。
自宅の乾燥機を使う場合は、比較的乾きにくいのでしっかりと乾燥させるのが大切です。
いずれも乾燥温度は70度以上にならないよう気をつけて。
ハンガーにかけ風通しの良い場所で陰干しする
乾燥機の用意がない・ウェアがタンブル乾燥不可などの場合は、ハンガーにかけて乾燥させます。ウェアの身頃のファスナーを開けて干してください。直射日光はウェアへのダメージや変色の原因になるため、陰干しをしてください。
手洗いの方法
①専用洗剤を用意する
②ウォッシュタブに8Lの水をため 専用洗剤を入れてかき混ぜる
③ウェアを入れて押し洗いする
④5分程度置いたらしっかりとすすぐ
手洗いマークの製品は、洗濯桶を使って手洗いで洗濯します。汚れをしっかり落としたいときは、40度程度のお湯を使うのがおすすめ。特に大事なポイントは、しっかりすすぐことです。手洗いだとすすぎが甘くなりがちなので気をつけて!
乾燥の方法は、基本の洗い方を参照してください。
熱処理でさらに撥水性を回復させる
撥水基のイメージ(日本ゴア合同会社提供)
生地表面にある撥水基が寝てしまうことで撥水性が低下します。熱処理を行うことでその撥水基を立ち上がらせ、撥水性をより回復することができます。もし洗濯をしても撥水性が回復しない場合は、熱処理を試してみてくださいね。
熱処理1 乾燥機を使う
自宅やコインランドリーの乾燥機を使って、乾燥した状態から10分-20分程度乾燥してください。コインランドリーを使う場合は、温度を低温(60度)に設定すること。
熱処理2 アイロンがけ
低温(80〜120度)・ドライ・当て布をして、アイロンがけをしてください。
※洗濯絵表示 アイロンの項目を要チェック
どれくらいの頻度で洗うべき?
アウトドアで着用したり汗をかいたりした際は、すぐに洗濯がおすすめです。
アウターとしてのタウンユースであれば、3-4回着用してからのお洗濯でも十分。
洗い方が分からず放置してしまったり、クリーニングに出そうとして忘れてしまわないよう、よく洗うことを心がけてください。
洗濯機で洗っても大丈夫?
ゴアテックスウェアは主にナイロンやポリエステルなどの合成繊維が使われています。これらの繊維はとても強度が高く、水につけても、洗濯機で擦れてもほとんど痛みません。安心して洗ってください。
※ただし、生地の種類・一部パーツなどにデリケートなものもありますので、洗濯表示を必ず確認してください。
専用洗剤を使うべき?
洗濯の際、一般的な洗剤・おしゃれ着洗剤・柔軟剤を使用してしまった場合、生地表面に残留する成分(香料・抗菌剤・柔軟成分など)によりウェアの撥水性が下がることがあります。ウェアの撥水性を阻害しない専用洗剤の使用がおすすめです。
Q&Aにお答えします!
Q.内側のシームテープが一部剥がれていますが、洗濯していいですか?
A.剥がれが広がる原因になりますので、補修してから洗濯してください。
Q.部分的に汚れてしまったんですが、擦って洗っても大丈夫?
A.洗濯可の製品であれば大丈夫です。ゴアテックスウェアに使われるナイロンやポリエステルの繊維はとても強度が高く、少し擦ったくらいではダメージになりません。洗濯ブラシでのブラッシングもおすすめです。
さいごに
ゴアテックスウェアの洗い方、覚えていただけましたでしょうか。一部洗濯不可のウェアもありますので必ず洗濯表示を確認してから洗濯してみてくださいね。
大事なのは、汚れを放置せず洗濯すること!洗濯することで、撥水性も回復しますし、汚れを落として劣化を防ぎ、長持ちすることに繋がります。ぜひ実践してみてください!