ニットを着ていると気になるのが、首回りのヨレや伸びてしまった袖口。
せっかくお気に入りのニットを着ていても、型崩れのせいでくたびれた印象になってしまうのは避けたいもの。
今回は、そんな「ニットのヨレ・伸び・型崩れ」を自宅で簡単に直す方法をフレディ レック・ウォッシュサロン トーキョーの店長でありクリーニング師の資格を持つ西川さん監修のもと、お伝えします。
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ニットの型崩れにはスチームアイロン

「クリーニングの現場では、スチームアイロンを使うことでヨレなどの型崩れを直しています」と西川店長。
クリーニング工場では仕上げ段階で、大量の蒸気が出る業務用のアイロン台とアイロンを使って形を整えます。自宅でのケアの際も、スチームがたっぷり出るスチームアイロンがおすすめです。
※スチームを出さずにアイロンを当てると、生地を焦がしてしまったりニットのふんわりした風合いがつぶれてしまう可能性があります。
伸びてしまったニットを元に戻す方法
■手順

① スチームアイロンとアイロン台を用意する。

② ヨレが気になる箇所にスチームを当て、生地を柔らかくする。アイロンが生地に触れないように、2~3cmくらい浮かせるのがポイント。

③ スチームを当てた場所を手でポンポンと軽くたたく。このとき、生地が熱くなっているので火傷に注意してください。
「軽くたたくことで、スチームでゆるんだ繊維が元のかたちへ戻りやすくなります。」(西川店長)


④ 首回り・袖口・裾など、ヨレが出やすい部分を中心にスチームを当てて軽くたたき、形を整えれば完成。
知っておきたい注意点
Q1.ニットにアイロンを使う際の注意点はありますか?
A.アイロンを直接ニットに当ててしまうと、繊維が寝てしまいふんわり感がなくなったり、テカリが出てしまう可能性があります。型崩れだけでなくニットの風合いも守るには、少し浮かせてスチームをまんべんなく当てましょう。
Q2.どんなアイロンがおすすめ?
A.スチームが強い(沢山出る)アイロンがおすすめです。形状はどんなものでも問題ありません。
Q3.どんなニットにもスチームを当てて良い?
A.必ず洗濯絵表示を見て「アイロン可」の表示になっているかを確認してからスチームを当ててください。アイロンNGの場合はスチームもNGです。
青枠のマークの場合、スチームが使えます。

※上記の洗濯表示は、令和6年8月20日に行われた家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規定の改正後の表示です。(2025年12月時点)
監修:FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO 西川店長

親子3代にわたるクリーニング師の家系に生まれ、衣類ケアへの情熱を持ち続ける。クリーニング工場経験からくる豊富な知識や細やかなカウンセリングに信頼を置く顧客様多数。日々店頭に立ち、「前向きな心とライフスタイルをランドリーシーンから」というFREDDY LECKのブランド理念を現場で体現している。クリーニング師。