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 SALON TALK #02 

これまでの10年、これからの10年フレディとつくる
もっと楽しい洗濯の時間

「フレディ レック・ウォッシュサロン」が10年という月日をかけて、日本の生活者にお届けしてきたその哲学や遊び心、ものづくりを支える作り手の想いを、プロデューサーの松延 友記との対談を通じてお伝えする特別連載。第二回は、ドイツ・ベルリン北部にあるフレディ レック・ウォッシュサロンのオーナー、フレディ レックが登場。日本上陸から10年、コインランドリーから地域に愛されるコミュニティとしての成長、それぞれの国の洗濯における文化や習慣の違いを経て生まれたプロダクトの話、サステナブルな未来を見据えたブランドの展望などを伺いました。

松延 今回はサロントークVol.2ということで、本当は僕がベルリンに行って、オーナのフレディと、僕たちが初めてウォッシュサロンを訪問したときの思い出や、この10年の歩みなど、色々と対談する予定だったのですが、新型コロナウィルス感染症の影響で渡航が叶わず・・・。そこで、日本とドイツをオンラインで繋ぎ、フレディとトークを繰り広げたいと思います。

松延 フレディ、こんにちは。お久しぶりです! 

 

フレディ ベルリンのみんなから日本に、何百万ものこんにちはをお届けします! 皆さんお元気でしょうか。

フレディ レック| Freddy Leck

フレディ レック・ウォッシュサロン オーナー

松延 日本でのブランド展開がはじまって、10年。振り返ってみると、フレディにとってどんな思い出がありましたか?

 

フレディ あなた方と一緒に働くことで味わえた、素晴らしい感動的な瞬間はいくつもあります。その中でも、私が決して忘れない瞬間があります。それは2009年1月20日、バラク・オバマがアメリカで大統領になった日のこと。「日本人がウォッシュサロンに訪ねてきているから来てほしい」と、スタッフから電話があったことを覚えています。

 

松延 そうそう。僕が最初にフレディのお店を訪問したときに、本当にこんなコインランドリーがあるのかと、とても感動したことをよく覚えています。

スタッフの方にオーナーに挨拶したいと思って、フレディを呼んでもらおうとしたら、なんと交通事故で入院しているということで、会えなかったんですよね。

それで、日本に帰ってからすぐにアポイントメントを取って。そこから、フレディとのブランドづくりがはじまることになりました。

 

フレディ それは本当に感動的で、私はいつも、そしてこれから先もずっと、この素晴らしいメールと、素晴らしい人々に出会えたことに感謝し続けるでしょう。このことは決して忘れません。

松延とフレディ、ベルリンのお店で

ドイツと日本。
それぞれの暮らし、それぞれのランドリーシーン。

松延 フレディと一緒にものづくりをしていく中で、ドイツと日本での、洗濯の文化や習慣の違いを実感することもありました。

フレディ そうですね。まず、日本人は服への負担を考えて、とても大切に扱っているという印象を持っています。例えば、日本ではほとんどの人が冷水で洗濯をしますよね。ドイツをはじめ、ヨーロッパでは通常40-60℃で洗濯をします。年配の女性には、時々90℃で洗濯をする人もいるくらい。それに、下着の大きさも違いますね。ドイツ人の下着に比べて、日本人のものはとても小さいです。

松延 友記 | まつのぶ ともき

フレディ レック・ウォッシュサロンプロデューサー

松延 日本では生活用水のほとんどが軟水なんですけれど、ヨーロッパはミネラルが多く含まれる硬水なので、そのまま使うと洗剤が溶けないこともあるので、お湯で洗うんですよね。まず、そういった環境やの違いを知ることから、ものづくりがスタートしていきました。

 

フレディ あと、日本では洗濯物を細かく分けますよね。綿製品なら家庭の洗濯機を使いますが、サテン生地などはまた別に、手洗いやクリーニングに出してみたり。とても洗濯に気を遣っていると思います。

 

松延 ベルリンのフレディのお店もそうですが、ヨーロッパの人は洗濯から乾燥までを一気にやっちゃう! というのが一般的なんですよね。一方、10年前の日本では、まだまだ「洗濯物は干すもの」という認識が根強くて。なので、日本でランドリーグッズを展開していく上では、干すためのアイテム( Dryer with Pegs 20P  Dryer Pegs 2P )は、絶対に必要だなと思いました。

家事の時間がくつろぎのひとときに
街のコミュニティとしてのウォッシュサロン

松延 そうやって2010年のデビューから、日本ならではのランドリーグッズの開発に取り組んできたのだけれど、2016年頃から日本でもコインランドリーを使う人が増えていて、件数も増えてきているというニュースをよく聞くようになって。ぜひ、東京でも「フレディ レック・ウォッシュサロン」をやろうということで、2017年には目黒通り沿いに1号店をオープンしました。

 

最初は「家に帰れば洗濯機があるのに」と仰るご近所の方も多かったんですけれど、僕たちとしては、お布団や毛布などを洗える大型の洗濯乾燥機だったり、乾燥機メインで使ってみたり、日々の家事に活かしていただけたらと思って。今では、老若男女、本当に色んな人が使ってくれるようになりました。

 

特に女性の利用率が高いのですが、週末にファミリーでお越しいただく以外でも、お子さんと一緒に来て(洗い上がりを)待っている間にカフェの方で仕事をしてくれたり。そうやって色々な過ごし方をしてくれる人が増えてきたのが印象的です。フレディの「ランドリーシーンから豊かな暮らしを提案する」という考え方に共感して来てくれる人も多いのですよ。

フレディ それは、嬉しいですね! ベルリンのウォッシュサロンも、2008年のオープンから現在まで、数年の間で大きな変化がありました。

オープン当初は、ほとんどの方が自分の洗濯機を買うお金がなくて、コインランドリーを利用しに来ていたと思います。しかし、現在ではウォッシュサロンの利用者のうち、恐らく80%は「時間を上手に使う」ために訪れます。彼らはここが「家事を行う場所ではなく、リラックスできる空間」であることをよく知っているのです。2時間の洗濯の間にテーブルに座って、クラシック音楽を聴いたり、コーヒーを飲んだり、ケーキを食べたり、新聞を読んだり。心からくつろげるひとときなのです。それこそが、私の描いていた夢であり、喜ばしい変化でした。

 

松延 フレディにとってベルリンのウォッシュサロンがそうであるように、僕たちも、ローカルに根付いたコミュニティを目指していこうという想いで、地域の方々とのコミュニケーションを大切にしてきました。例えば「洗濯ナイト」というイベントを開催してみたり。そうするうちに、顔と名前が分かる”常連さん”が来てくれるようになって、この前なんて、ついに恋愛相談を受けたんですよ! それくらい、地域にとって身近な、なくてはならない存在になれつつあるのかなと嬉しく思うとともに、もっともっと頑張っていきたいと思っています。

2017年にオープンしたフレディ レック・ウォッシュサロン  トーキョー 

フレディ レックと描く

日本のこれからのものづくり

フレディ これからも10年、20年、30年・・・とフレディ レックというブランドが続き、生活者の皆さまと暮らしを歩んでいけることを願っています。そのためにこの10年間、日本であなた方とつくり上げたプロダクトはどれも素晴らしいものです。

 

松延 もともとフレディ レック・ウォッシュサロンでは「雑貨ではなく、きちんとした洗濯用品で、クオリティの高いものを提供していこう」ということで、そこにフレディの「ランドリーシーンから豊かな暮らしを提案しよう」というコンセプトを織り交ぜて、ランドリーアイテムを作ってきました。日本人はね、ライフスタイル全般に質の良いものを求める傾向にあるので、僕たちはそういった方々に良いプロダクトを提供していきたいと思っていますし、そこは今までと変わらずやっていきたいなと思っています。

フレディ 一方で、ドイツと日本の市場は少し、いや全くの別物であるということも忘れてはいけないと思っています。ドイツ人は家事のために“おしゃれなもの”を消費することを好みません。ドイツ人は、そこまで気にしないのです。

 

松延 そうですね。日本でも近年は、品質の良さはもちろん、サステナブルに使い続けられるものかということも、プロダクトに求められてくるようになりました。僕たちのランドリーアイテムは、洗剤などはどうしても排水するものですし、プラスチック製品を扱うことも多いので、これまで以上に地球環境のことも考えながら、ものづくりをしていかなければと思っています。10周年でもある2020年の新商品は「THINK GREEN, THINK CLEAN !!」をテーマに、より地球環境に配慮することを意識し、現行のランドリーアイテムの製造工程や素材を見直しながら開発することにしました。

「THINK GREEN, THINK CLEAN !!」をテーマに、環境に配慮したプロダクトの開発

今こそ、

ランドリーシーンから遊びゴコロを!

フレディ 私たちの関係がこれから先も長く続くこと、フレディ レックを愛してくれる全ての方々の健康を願います。今、日本やドイツ、そして世界中が新型コロナウィルス感染症による困難に直面していますが、私たちはきっと、この危機をも乗り越えられるであろうこと、全てがうまくいくことを神に祈っています。

 

松延 今、世界中がこういった状況で、ほとんどの方が外出を自粛する一方、暮らしを見直すきっかけになっているとも思います。ウォッシュ サロンも多くの方にご利用いただいたり、ご家庭でランドリーアイテムを使ってもらう中で、より暮らしに密着したサービスをお届けすることが、ますます大切になってくるのかなと思います。

世界中の方々に、僕たちのランドリーアイテムで「前向きなココロとライフスタイル」を楽しんでもらえますように。これからも一緒に、頑張っていきましょう!

今日は、ありがとう。Danke schön(ダンケシェーン).

フレディ レック・ウォッシュサロン

「洗濯」というキレイにする行為なのにコインランドリー自体がキレイでないという矛盾を解決したいと思い、オーナーのフレディ レックがベルリンにオープンしたウォッシュサロン。

Gotzkowskystraße 11 10555 Berlin

Telefon. 030.50.91.66.52